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CJ Biomaterials とネイチャーワークス社、新たなバイオポリマーソリューションの商用化を目的とした 包括的業務提携契約を締結

両社はCJ BiomaterialsのPHACTPHAおよびネイチャーワークス社の
インジオ(Ingeo™)PLAテクノロジーに基づいた持続可能な材料ソリューションを共同で開発

2022111日マサチューセッツ州ウォーバンおよびミネソタ州プリマス発 韓国のCJ CheilJedang社の事業部門でありポリヒドロキシアルカノエート(PHA)の主要なメーカーであるCJ Biomaterials, Inc.と、ポリ乳酸(PLA)の製造で世界をリードする先端素材メーカーであるネイチャーワークス社は、両社がCJ Biomaterials社のPHACT Biodegradable Polymersとネイチャーワークス社のIngeo™ バイオポリマーに基づいた持続可能な材料ソリューションの開発で協業するための 包括的業務提携契約(Master Collaboration Agreement -MCA)を締結しました。両社は、堆肥化可能な食品包装資材やフードサービス用食器具からパーソナルケア製品、フィルム、その他の最終製品を含めた多岐にわたる用途において化石燃料ベースのプラスチックを置き換える、高性能バイオポリマーソリューションを開発します。

この契約ではまず最初に、堆肥化可能なリジッドおよびフレキシブル食品梱包資材およびフードサービス用食器具のための、新しいパフォーマンス特性を実現するバイオベースソリューションを開発することを目標とします。開発される新しいソリューションは、生分解をスピードアップすることでより多くの「使用後」オプションを提供し、循環型経済モデルに適合することを目指します。堆肥化可能な食品包装資材およびフードサービス用食器具に重点を置くことで、メタンを生成する食品廃棄物を埋め立ないための解決策を増やすことができます。世界銀行によれば、食品廃棄物の埋め立ては世界のメタン排出源の第三位となっています。堆肥化可能な食品包装資材およびフードサービス用食器具を使用することで、より多くの食品廃棄物を堆肥化に回すことができます。これらは栄養分の豊富な土壌改良剤の一部となり、生物多様性を高め、土壌への炭素隔離を推進します。

CJ Biomaterials社とネイチャーワークス社は包装用資材の共同製品開発を超えて関係を拡大し、フィルムおよび不織布市場での新たなアプリケーションを創出していく計画です。これらのアプリケーションについては、両社は戦略的供給契約を結んで開発の取り組みを推進します。

「ネイチャーワークス社との強力な関係をベースにプラスチック廃棄物の課題に取り組んでいけることを嬉しく思います」CJ CheilJedang社のHead of Biomaterials business、Seung-Jin Lee氏はこのように述べています。「プラスチック汚染は世界的に大きな問題であり、この問題に正しく対処していくには、プラスチックの生分解性と堆肥化可能性を改善することにより、実質的な効果のある新しいソリューションを開発することがきわめて重要です。Ingeo PLAテクノロジーにより、ネイチャーワークス社は30年以上に渡り持続可能なソリューションの開発をリードしてきました。当社のPHACTアモルファスPHA(aPHA)バイオポリマーを彼らのIngeo PLAバイオポリマーと組み合わせることで、プラスチックの生分解性と堆肥化可能性をほとんどあらゆるアプリケーションで改善することのできる高度なソリューションを実現できます。」

「次世代の持続可能な材料は、再生可能なバイオベースの原料を元にし、幅広くカスタマイズ可能な性能特性を持ち、堆肥化可能性からケミカルリサイクルまで、使用後のシナリオも考慮して設計される必要があると強く感じています。これらの原則はCJのPHACT PHAと当社のIngeo PLAのどちらにも共通しており、業界をリードするこれら2つのバイオマテリアルの適用により非常に良い初期の結果が確認されています。2つの組織間のコラボレーションは、業界をけん引する優れたテクノロジーの開発につながるでしょう。」ネイチャーワークス社のCEO、Richard Altice(リチャード・アルティス)はこのように述べています。

ネイチャーワークス社はそのインジオ(Ingeo)テクノロジーにより、カーボンフットプリントが小さく、新たな使用後の処理オプションを提供するバイオベース材料開発のパイオニアです。同社はこれまでに、PLAの主要な大量生産アプリケーションの多くを実現してきました。近年、Ingeoは幅広い最終製品においてバイオベース材料として著しい成長を見せています。Ingeoはそのユニークな機能性により、石油化学ベースのプラスチックを100%再生可能なバイオベース材料に置き換えるために使用され、堆肥化およびケミカルリサイクル、メカニカルリサイクルなど、より多くの使用後の再生オプションを提供します。

CJ BiomaterialsはCJ CheilJedang社のCJ BIO部門の事業部です。 part of CJ CheilJedang.同社は今年、インドネシアのパスルアンに製造施設を開設し、商用スケールでのPHAの製造を開始したことを発表しました。CJ Biomaterialsは現在、aPHAを製造する唯一の企業であり、これには新たなPHACTブランドの下で製造された最初の製品、PHACT A1000P も含まれています。アモルファスPHAは、より柔らかく弾力のあるPHAであり、結晶または半結晶PHAとは根本的に異なるパフォーマンス特性を持つものです。また、工業用堆肥、土壌および海洋環境下での生分解性が認定されています。アモルファスPHAを使ってPLAを変性させることにより、透明性を維持したまま、靭性や展延性などの機械的特性を改良することが可能になります。また、PLAの生分解性を調整することが可能で、家庭での堆肥化可能な製品開発につながる可能性もあります。

サンプル、製品情報、または共同開発によるアプリケーションについてのご質問は、cjntr@natureworksllc.comまで電子メールでお問い合わせください。



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CJ BIOMATERIALS社について

CJ CheilJedang社のCJ BIO部門の事業部であるCJ Biomaterials社は、韓国のCJ Groupの食品およびバイオエンジニアリング事業を担う中心的子会社です。CJ Groupはフードおよびフードサービス、バイオ&ファーマ、エンターテインメント&メディア、リテール&ロジスティクスという4つのコアセクターで事業を展開しています。 CJ BIOは飼料用および食品用発酵ベースバイオ製品およびバイオ材料を世界13か所の拠点で製造する、世界有数のサプライヤーです。CJ Biomaterials社はプラスチック廃棄物の世界的問題や、その他の持続可能性課題に対して意味のあるソリューションを開発することを使命としています。CJ Biomaterials社はより持続可能な未来の実現に役立つテクノロジーに事業を拡大するという長期的なビジョンの一環としてバイオベース化学品およびバイオポリマーの開発に取り組んできました。CJ Biomaterials社はアモルファスポリヒドロキシアルカノエート(aPHA)の製造で世界をリードしています。単独で、優れた生分解性を特徴とし、幅広いアプリケーションにおいて海洋分解性、または家庭での堆肥化可能な製品を作り出す可能性を持っています。他のバイオポリマーと組み合わせることにより、CJ Biomaterials社のPHAは靭性、強度、展延性など、機械特性の改良に役立ちます。

社会的責任を持つ企業として、CJ Biomaterialsは再生可能原料を利用し、環境廃棄物を最小化する付加価値副産物の開発によりカーボンニュートラルな製造オペレーションの実現に取り組んでいます。CJ Biomaterialsについての詳しい情報はhttps://www.cjbio.netを参照してください。


ネイチャーワークス社について

ネイチャーワークス社は再生可能な資源から作られるポリマーおよびプラスチックの幅広いポートフォリオを提供する先端材料メーカーです。石油ベースの材料に匹敵するパフォーマンスと経済性を持つIngeo™ (インジオ)ポリマーは、その独自の機能性を評価され、コーヒーカプセルからティーバッグ、3Dプリンター向けフィラメントまで幅広い製品に採用されています。ネイチャーワークス社はタイ最大の、ASEANをリードする総合石油化学、精製企業であるPTTグローバルケミカルと、食品、農業、金融そして各種の工業製品やサービスを国際的に提供しているカーギルによる合弁企業です。さらに詳しい情報については、 natureworksllc.com をご覧ください。また、Twitter およびLinkedInでもネイチャーワークスをフォローしてください。

IngeoおよびIngeoロゴは米国およびその他の国におけるNatureWorks LLCの商標または登録商標です。


メディアお問い合わせ先:

Media Contact

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Dan Green

dgreen@resourceadvantage.com

NatureWorks

Andrea Ziadi

Email: andrea.ziadi@natureworkspla.com

CJ Biomaterials

Heidi Lebel

Heidi.lebel@cj.net