Ingeo ™ Extend: BOPLAフィルムにかつてない製造効率と より短期間での生分解性を提供する卓越したソリューション

Ingeo™ PLA ポリマーの新しいプラットフォームを使用することにより、二軸延伸フィルムメーカーは最大7倍の
横方向延伸倍率でBOPLAを製造し、ポリプロピレン等他のポリマー向けに設計された機械での
製造コストを大幅に削減することが可能


Ingeo Extend 4950D

Ingeo Extend 4950Dは、コーヒーカプセル、キャンディの包み紙、個別包装袋、およびその他の幅広いBOPLAの用途に対して、より優れた製造効率と短期間での生分解性を提供することができます。

2025318日、ミネソタ州プリマス発 大手バイオ材料メーカーネイチャーワークス社は本日、新たに開発されたIngeo Extendプラットフォームにより、Ingeo™ (インジオ)バイオポリマー製品ラインを拡張したことを発表しました。この新しいプラットフォームは、より高速な生分解および崩壊を実現し、バイオベースのIngeo PLAの商業規模での使用を可能にする、新たなレベルの生産性を達成するよう設計されています。

Ingeo Extendプラットフォームに含まれる新しいグレードは、他の既存のPLAグレードよりも最大8倍高速な堆肥化可能性を実現するよう設計されています。また、他の既存のIngeo PLAグレードとブレンドすることにより、相対的な生分解性および崩壊性を向上させることもできます。
 
このプラットフォームの最初のグレードであるIngeo Extend 4950Dは、BOPLAフィルムの製造効率を高め製造コストを下げることのできる、ネイチャーワークス社の新しいPLAポリマーです。また、最大7倍の横方向(TD)延伸倍率が可能で、添加物として他のIngeo PLAグレードと共に使用することにより、通常BOPPの製造に適している製造装置でより経済的にフィルムを製造することが可能になります。

延伸フィルムメーカーもブランドオーナーも、Ingeo Extend 4950Dを利用することによりBOPLA製造コストを引き下げることができます。さらに、Ingeo Extend 4950Dを使用した2軸延伸フィルムは、これを使用していないIngeo PLAと比較して、PLAブレンドに混合する量に応じてより高速に分解します。またシーリング性能についても、共押出フィルム構造でIngeo Extend 4950Dをシーリング層に添加することにより、最大15%の向上が可能です。Ingeo Extend 4950Dを使って製造された新しいBOPLAフィルムは、130 - 140℃までの高い耐熱性、および収縮率の低さなどすぐれた機械的特性を備えています。

「ブランドオーナーやフィルムメーカーは、堆肥化可能な食品包装材として、より低コストな2軸延伸フィルムをますます求めるようになっており、Ingeo Extend 4950Dを使った2軸延伸フィルムはポリプロピレン等の難分解性ポリマーで作られる小型食品包装材を置き換えるのに理想的です。」ネイチャーワークス社の最高成長責任者、ロジャー・タンベイ(Roger Tambay)はこのように述べています。「難分解性ポリマーの包装材は、分別の難しさや再生処理材料の最終用途市場が限られていることなどから、リサイクルが簡単ではありません。本来、小型包装フィルムはリサイクルよりも堆肥化に向いており、この新しいプラットフォームとIngeo Extend 4950Dグレードにより、ニッチ用途や単独製品ラインを超えてこの需要に対応することができます。大規模な製造を可能にすることで、化石ベースの難分解性プラスチックを堆肥化可能なバイオベース材料で置き換えることはかつてなく現実的になりました。」
           
最近の、米国での拡大生産者責任(EPR)法制、およびヨーロッパでの包装廃棄物指令(PPWR)等の強化により、転換目標を達成するために、堆肥化可能な軟質フィルムおよび食品包装材へのニーズが加速しています。Ingeo Extendプラットフォーム技術は、食品残差が付着しているためリサイクルしにくく大幅なリサイクル率向上が難しいアイテム向けに、コスト効果の高い、高性能な堆肥化可能包装材を開発する能力を高めます。たとえば、調味料パケット、スナックやキャンディ類のパッケージ、サラダ袋、クリームポーション容器のふた、コーヒーポッド、ソースカップ、その他多くの用途があります。

堆肥化可能な包装材の使用により食品廃棄物を埋め立てから堆肥に転換することは、気候と環境に対して数値化可能な効果をもたらします。化石ベースのプラスチックを置き換えることで、Ingeoは包装材のカーボンフットプリントを平均73%削減することができます。また、埋め立て場で分解される食品廃棄物は、世界で3番目に大きなメタン排出源となっています。食品残渣を堆肥化処理に転換することで、これらの排出量を削減するとともに、良い土壌構造の健全な土壌に貢献する高価値な土壌改良剤を作り出し、二酸化炭素の炭素隔離を実現することができます。さらに、HYDRA Marine Sciences社が行った研究において、Ingeo PLAは環境内に残留性マイクロプラスチックを作り出さないことが確認されています。

Ingeo Extendプラットフォームおよび他のIngeoバイオポリマーについての詳しい情報は、ネイチャーワークス社にお問い合わせ頂くか、LinkedInでフォローしてください。





ネイチャーワークス社について

ネイチャーワークス社は再生可能な資源から作られるバイオポリマーおよびバイオケミカルの幅広いポートフォリオを提供する先端材料メーカーです。石油ベースの材料に匹敵するパフォーマンスと経済性を持つIngeo™ (インジオ)ポリマーは、その独自の機能性を評価され、コーヒーカプセルからティーバッグ、3Dプリンター向けフィラメントまで幅広い製品に採用されています。ネイチャーワークス社はタイ最大の、ASEANをリードする総合石油化学、精製企業であるGCと、食品、農業、金融そして各種の工業製品やサービスを国際的に提供しているカーギルによる合弁企業です。



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